セルコグループは、全国のスーパーマーケットを様々な角度から支援するボランタリーチェーンです。

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理事長コラム

理事長コラム

コロナ後をいかに経営していくか。「健康産業」としての原点に戻ろう

 全国の加盟企業の皆様、大変ご無沙汰しております。昨年はコロナ禍にあって、プラス面、マイナス面など多々あったと思いますが、スーパーマーケット業界は多少の追い風だったのではないかと思います。今年についても、コロナ収束の見通しははっきりしていなくて依然として曇っているようです。
 2月期、3月期決算企業の多いスーパーマーケット業界にとっては、4月は新事業年度がスタートする月で、大事な季節と思います。
 緊急事態宣言も首都圏は3月21日で解除され、今年の桜は開花は早いようですが、花見需要は期待できません。コロナワクチンの接種が少しづつ始まり、秋までには全国民の接種が終ると見られます。イギリス発などの変異種も出てきていますが、ワクチンが効果的という話もあり、昨年のような何も分からない、真っ暗闇の状況からは脱し、小さな灯りが見えてきた感があります。順調に行けば、日本も、世界もかなり落ち着いてくると思います。

人間の命を守ることが最大のテーマ
 しかしながら、お客様の生活が元に戻ることはなく、ニューノーマルと言われる新しい生活、ビジネスライフに変わってくると思います。我々、セルコチェーン加盟企業様におかれても、ニューノーマルに合わせた店舗運営、会社運営をして頂きたいと思います。一つは公衆衛生が必要条件から絶対条件になって、人間の命を守るということが最大のテーマになっていると感じています。
 人類の永遠の敵は、目に見えないウイルスというのが歴史を見ても実証されています。今後も気を緩めないで、脇を締めて、店舗運営、会社運営をしていただきたいと思います。

成長投資として、人材確保を
 コロナ禍で全ての産業において、プラス、マイナス面が多々あると思います。我々スーパーマーケット業界は一般的に地味で非常に固い業界と思われていますが、過去数十年において、求人には大変苦労していきました。しかし、現在、新卒、中途の採用環境は今までより少しは良くなり、求人がし易くなっていると思います。どういう人財を求めるのか、もう一度各加盟企業様におかれても精査いただいて、求人ツールを見直して、新卒、中途採用において将来の成長企業の投資として人財確保していただきたいとお願いする次第です。

健康のための食提案を
 世界ではIT、DX、EC等、数年前までは聞きなれていない横文字が飛び交っていますが、これはほとんどが生産者から消費者にものが渡るツールの問題です。そうした、商品を消費者にお届けするのは我々食品小売業の基本的な役割です。今や、その原点に戻ることが大事です。その原点に戻るというのは、商品の見直しをすることです。
 我々食品小売業は健康産業なのです。特に日本は世界に例を見ない高齢社会を迎えています。多くの人は身体が悪くなってから医者へ行って治療を受けます。しかし、一番良いのは、医者に行かなくても済むことです。そのためには普段の食生活からバランスの良い食事をして自ら健康を作り出すことです。こう言う私も4年前は大変な大病をしました。それで、身をもって健康の大事さは痛切に感じております。
 健康を維持するため、お客様は高たんぱく質、ビタミン、鉄分などを摂取し、炭水化物が控える、等々摂取する食品をそれぞれ個人の体質に合わせて考えていただく。できることなら、加盟企業各社様では管理栄養士等々を採用し、常に健康という大きなテーマの中で食品小売業に携わっていただきたいと思います。

フレッシュで健康的な商品開発を
 今ある食品の全てについて、栄養、成分、量等々を見直す。例えば、レシピにしても2人前、3人前、4人前とある中で、どのようなバランスにするのか、その量を見直してほしい。というように既存商品について1品1品、時間をかけてその地域社会に合っているか見直して頂きたい。
 なおかつ、限りなく体に良い食品を開発していただきたい。高血圧の人に対する適切な食品とは何か、糖尿病を患う消費者に適切な食品とは何か、それを考え、提案すると同時に季節感を出していく、そうしたフレッシュで健康的な商品を開発していただきたい。
 そうした商品開発の強化が戦いに勝つ大事な要因になると思います。

EC活用のための準備を
 その商品力をお客様へと伝えるツールとして、これまでは折込チラシ、ハンドチラシ、ポイント付与、商品券の配布、等々がありましたが、それを増やしたり減らしたりしながら、今後はネット社会化が進む中、Eコマースを使っていただきたい。企業サイトならば、1万でも2万でも限りないサイト在庫を持てます。さらに幅広い人と多くのエリアを顧客にできます。
 そのために必要なのはコンテンツです。食品関連のコンテンツをどれだけ準備できるか。これが勝負。先行して失敗している大手さんも多くあります。我々は2番煎じで良い。先輩方がやられた成功、失敗の中でいいとこどり、勝手どりでいいから、我がセルコでは良い事例だけを拾い、ECに突入するように考えております。
 世界中がECに動いています。アメリカでも大手小売業がECに動いており、早かれ遅かれ我々のところにもそのツールが来ます。その時のための準備をしていただきたい。
 加盟企業様はサテライトとして、商品を受け取るのと発信するという両方の立場が出てくると思います。是非、全国の村おこし、町おこしの商品も出していただくようその商品の確保の準備をしておいて頂きたいと考えています。
 ECに関して、セルコ本部としても様々な方々と議論しておりますが、それ相応の費用もかかることから失敗のないよう慎重に進めています。加盟企業様の売上に貢献でき、地域の生産者に皆様にも貢献できるよう研究している次第であります。

時間のかかる教育を粘り強く
 「企業は人なり」と言われます。先ほど人財の確保と言いましたが、単に人を集めるだけでは店と会社の力にはなりません。昨年はコロナの影響で、セルコの教育事業もストップ状態でした。人の移動に制限があり、足踏み状態でした。今年は教育をもう一度見直していきたい。
 教育とは「教えて育てる」ことです。要は時間がかかることなのだ、ということを経営幹部におかれては十分理解していただきたい。教えて育てるには、誰が教え、誰が育てるのか、が大事で、人によりそのスキルに大なり小なり違いがあっても続けることが大事なのです。
 セルコも現場教育、ズーム会議を使ったりリモート教育などいろいろな方法でカリキュラムを考えて一歩でも前に踏み出すような計画をしています。
 人財教育には時間がかかりますが、我々食品小売業は足腰の強い業種であり、コツコツとやることが勝つための近道と考えております。
 セルコ本部も、ニューノーマルにあった教育制度の導入を考えており、是非、加盟企業様におかれては積極的な参加を希望する次第であります。追って、実施案が決まりましたら、加盟企業様にご連絡致しますので宜しくお願い申し上げます。