セルコグループは、全国のスーパーマーケットを様々な角度から支援するボランタリーチェーンです。

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理事長コラム

理事長コラム

新入社員からベテラン社員までスキルを上げる研修を用意

 春闘のシーズンですが、産業界大手企業の賃上げ妥結結果は満額回答ないしそれ以上というのもでてきています。経済の好循環が始まりそうな気配もあって、少し見通しが明るくなった感じがしています。しかし相変わらず人手不足は続いていますし、中小企業では賃上げに応じるにも苦労されることと思います。
 4月にはフレッシュな新入社員が入社され、社員の皆様にはリフレッシュして仕事に取り掛かるにはいいタイミングです。
 新入社員研修には、OFFJT(オフザジョブトレーニング)とOJT(オンザジョブトレーニング)があります。スーパーマーケットでは現場で学んでいくOJTが多くなりますが、丁寧に教えていかないと今の若い人達には仕事になじんで貰えない。昔のように見て覚えろではなく、丁寧に説明して覚えてもらうことが重要です。また、新しい知識を吸収していくという意味ではOFFJTも重要です。Eラーニングなど新しいツールもありますが、基本は昔ながらの自己啓発、自分で学ぶ習慣を身に着けてほしい。
 セルコ本部ではOFFJTに相当する研修として、座学研修に加え、通信教育を紹介しています。
 通信教育では第二種衛生管理、食品衛生、クレーム対応、売場の数字、レジスペシャリスト養成など10講座を厳選して用意し、パートから部門責任者まで学べる内容にしています。
 コースは4月開講と9月開講の2コースを用意しています。一般に新入社員は4月からOFFJTをはじめ、6月頃から部門に配属されてOJTに入ると思いますが、そのころから9月から始まる通信教育の利用を考えるとタイミング的にはちょうどいいかと思います。入社したばかりでは心も体も会社に慣れるのに必死で、仕事以外のことを考える時間はなかなか取れないと思いますが、余裕がでてくる7月あたりから研修のことを考えてもらえればいい。または1年くらいかけて会社、仕事のリズムをつかんでもらい、翌年の4月からの通信講座に参加してもらうのもいい。そのために9月と4月の開講にしています。
 会社側では講座を修了された方には補助金を出すという制度を作るのも良いかと思います。そのやり方にはいろいろあると思いますが、社員のスキルをどんどん上げていって早く戦力になってほしいと思います。
 セルコの教育においても新しい工夫をしていますが、まだまだ足りないところがたくさんあると思いますので、会員の方々から見てもっとこういう研修をしてほしいとか、こうした内容の通信講座はないかとか、いろいろ言っていただければ私たちも用意するように致します。
 最近はベテラン社員の方もリスキリングという形で、新しいスキルを身につけ直すという動きもあります。その点でもこのOFFJTのツールは重要なツールになると思います。

通信教育でリスキリングを
 今の若い社員はスマホにかなり慣れていると思いますが、年配者はスマホを使うのが大変ということがあるので、「今更聞けないスマホ知識」のような講座も必要と思います。また、そうした知識をつけていけば、仕事が早くなり生産性も上がると思われます。
 加えてほとんどのパソコンに組み込まれているチャットGPTを利用すれば、ちょっとした調べものをするのが大変楽になってきています。それが生産性向上に寄与することもありますから、チャットGPTを試しに使ってみる、あるいは使い方を覚えることも、小さなことですが大変重要なことだと考えています。
 4月は新人の教育も重要ですが、ベテラン社員の再教育、リスキリングも重要なので、それぞれの階層において、自分たちに何が足りないか、どんなスキルを身に着けてたらいいのか、新人からベテランまで考えていただいて、ご自分の企業がより生産性が上がるように、また繁栄されることを願っています。